シーンはハイダイナミックレンジ(HDR)でレンダリングされます。強いエミッシブ素材や高強度のキーライトによる輝度値は、標準的な白(1.0)を大きく超えることがあります。トーンマッピングは、独自のトーンカーブを用いてこの広いダイナミックレンジをディスプレイのカラースペースへ圧縮・マッピングし、1.0を超えた領域を平坦にクリッピングすることなく自然な階調へと収束させます。
| 設定 | 効果 |
|---|---|
| なし | トーンカーブを適用しない(既定値)。色データはそのままディスプレイに出力される |
| ニュートラル | 色相を忠実に維持しながら、緩やかにハイライトをロールオフする |
| ACES Filmic | 映画のようなフィルム調のコントラストと、明確なハイライトロールオフを与える |
| AgX | 白飛びに伴い段階的に彩度を落とすことで、過度な露出でも破綻のない自然なハイライトを保つ |
シーンの表現意図に合わせて適切なモードを選択してください。なしは忠実な色再現が必要な用途に適しており、AgXは強いハイライトを効果的に圧縮するため、高輝度なリムライトやブルームを併用する場合に最適です。
露出
露出は、トーンカーブが適用される前のシーン全体の輝度を一括して調整します。1を基準とし、最大 ×4(2段分の露出増)まで増幅可能です。AgXなどのハイライト圧縮カーブによる全体的な輝度の落ち込みを補正する際にも役立ちます。
露出はなしを含むすべてのモードで有効です。モードをなしにしている場合でも、露出の数値を変更すれば画面全体の明るさを直接調整できます。
トーンマッピングと露出はエフェクトチェーンの中間処理ではなく、出力パイプラインの最末端に位置するディスプレイ変換です。そのため、前段でどのようなエフェクトが有効化されていても、常に最後に評価されます。
最終更新日:2026年11月3日