レベル補正は、画面の輝度ダイナミックレンジと階調分布を再マッピングします。入力黒レベル、入力白レベル、および中間調ガンマを正確に定義することで、コントラストを締めて深みのある黒を表現したり、眠く平坦になった画のトーンを適切に立て直したりできます。
コントロール
| コントロール | 範囲 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 入力黒レベル | 0 – 1 | 0 | 暗部を純黒へ切り捨てるしきい値。上げると影が引き締まる |
| 入力白レベル | 0 – 1 | 1 | 高輝度を純白へ引き上げるしきい値。下げると明るくなる |
| 入力ガンマ | 0.1 – 4 | 1 | 極黒・極白の端点を保ちながら中間調の明るさを調整 |
| 出力黒レベル | 0 – 1 | 0 | 暗さの制限値。引き上げると暗部がグレーがかりマットな質感になる |
| 出力白レベル | 0 – 1 | 1 | 明るさの制限値。引き下げると白飛びを和らげられる |
すべてのパラメータが既定値のときは、画面は変化しません。
入力と出力
入力コントロールは、画面の明暗コントラストを強調します。入力黒レベルを上げると暗部が引き締まり、入力白レベルを下げるとハイライトが際立ちます。両者を組み合わせることで、眠たい印象の画面にメリハリをつけることができます。
一方、出力コントロールは画面全体の最も暗い部分と明るい部分を制限します。出力黒レベルを上げると暗部が浮き上がって柔らかいグレーになり、出力白レベルを下げると強すぎる白飛びを抑えられます。これらを組み合わせることで、ヴィンテージフィルムのような低コントラストでマットな質感を演出できます。
入力ガンマは中間調の明るさを調整します。1より大きくすると全体が明るくなり、1より小さくすると落ち着いたトーンになりますが、最も暗い黒と最も明るい白はそのまま維持されます。肌色や陰影のニュアンスを壊さずに全体の調子を整えたい場合は、明るさよりもガンマの調整がおすすめです。
チャンネル
パネル上部のチャンネルセレクターは、スライダーが操作する対象チャンネルを切り替えます。マスターはRGBすべてのチャンネルを一括して調整し、赤・緑・青はそれぞれの単色チャンネルのみを独立して処理します。4系統それぞれが独立したパラメータ一式を保持しており、チャンネルを切り替えても設定済みの値が失われることはありません。
個別チャンネルの調整はマスターの調整に重ねて適用されるため、色かぶりの補正やスプリットトーンの構築に最適です。例えば、青チャンネルの出力黒レベルを引き上げ、赤チャンネルの出力白レベルを引き下げることで、シャドウが冷たいシアン、ハイライトが温かいアンバーに傾く映画的な定番のルックを容易に作ることができます。
処理順序
レベル補正はカラーグレーディング、カラーホイール、カラーシフトとともに中核となる調色ステージに属し、ブルームおよびディフュージョンの後に順次実行されます。
最終更新日:2026年10月11日