カラーシフトは色相環を6つの帯に分け、それぞれを個別に調整します。衣装の赤をオレンジ寄りに、背景のシアンを控えめに、髪のマゼンタを明るく——ほかの部分はそのままに、といったときに使うエフェクトです
LightroomのHSLパネルやResolveの色相カーブに相当するもので、対象は個々のマテリアルではなく最終的な画面です
色相帯
色相帯は、下の4つのスライダーがいまどの色域を編集しているかを決めます。
| 帯 | おおよその範囲 |
|---|---|
| 赤 | 赤、オレンジ、肌の色 |
| 黄 | 黄、ゴールド、暖かい緑 |
| 緑 | 緑、ティール |
| シアン | シアン、空の青 |
| 青 | 青、藍 |
| マゼンタ | マゼンタ、紫、ピンク |
6つの帯それぞれが4つのコントロールを一式持っており、帯を切り替えても編集対象が変わるだけで、すでに調整した値は失われません。隣り合う帯はなめらかにつながるので、色の境目に硬いエッジは出ません
コントロール
| コントロール | 範囲 | 既定値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 色相 | −180 – 180° | 0° | この帯を色相環に沿って回す |
| 彩度 | −1 – 1 | 0 | この帯を鮮やかにするか、くすませるか |
| 輝度 | −1 – 1 | 0 | この帯を明るくするか、暗くするか |
| 輝度による彩度 | −1 – 1 | 0 | 彩度が輝度にどれだけ追従するか |
4つとも既定値は0で、その帯はそのまま通過します。6つの帯がすべて既定値なら、カラーシフトはどのピクセルも変更しません
輝度による彩度は4つの中で最も直感的でないコントロールです。この帯の彩度を明るさに追従させるかどうかを決めます。正の値では明るい部分ほど鮮やかに、暗い部分ほどくすみ、負の値では逆になります。ハイライトで色が飽和しすぎるのを抑えたり、シャドウの色が灰色に潰れるのを防いだりするのに使います
よくある使い方
いちばん多いのは肌の調整です。赤を選び、彩度をわずかに下げて輝度をわずかに上げると、衣装や背景はそのままに肌の色だけが整います
スタイライズしたグレーディングなら、1つか2つの帯の色相だけを回します。シアンを青へ、黄を緑へ寄せるとティール&オレンジの映画的な仕上がりになり、肌は赤の帯にあるため自然なまま残ります
チェーン内の位置
カラーシフトはカラーホイールのあと、色の選択の前に走ります。いずれもブルームとディフュージョンより後ろの色処理のまとまりに含まれます
最終更新日:2026年9月19日