mocopiはSonyのウェアラブルモーションキャプチャキットです。Personaは独自プロトコルをネイティブサポートしており、中継ソフトウェアを介さずに接続可能です。mocopiモバイルアプリから送信されたモーションデータを受信し、Persona内部でスケルトン構造と各フレームのポーズを直接デコードしてVRMアバターを駆動します。
VMCと同様にポーズトラッキングチャンネルを使用します。Live2Dモデルにはヒューマノイドボーン構造が存在しないため、mocopiソースのモデル一覧には表示されません。
設定手順
- ポーズトラッキングパネルでポーズソースを追加…をクリックしてmocopiソースを作成し、アバターを割り当て一覧で駆動対象のVRMモデルを選択します。
- mocopiアプリの外部機器設定で送信フォーマットに独自形式のmocopi (UDP)を選択し、送信先端末のIPv4アドレスにPersona実行中PCのIPアドレス、ポート番号に本ソースのポート(既定値:
12351)を入力します。両端末が同一ローカルネットワークに接続されていることを確認してください。 - mocopiアプリ側で装着キャリブレーションを完了し、Personaのポーズトラッキングを有効化をオンにした後、モバイル端末側からモーション送信を開始します。
通信ポート
VMCプロトコルと同様に、mocopiソースは送信元のIPアドレスではなくポート番号によってデータストリームを識別します。既定ポートは12351で、新規ソース追加時は未割り当てのポート番号が自動的に採番されます。
スケルトン定義
Personaは初回に送信されるスケルトン定義(Skeleton Definition)を受信するまで、モーションデータの適用を開始しません。スケルトン定義には演者の静止基準ポーズ(Tポーズ)が記録されており、以降の各フレームデータはすべてこの静止ポーズに対する相対回転量として処理されます。すでに送信中のストリームに途中接続してアバターが動かない場合は、mocopiアプリ側で送信を一度停止してから再開し、スケルトン定義を再送してください。
各ポートは同一時点において単一の送信端末とのみバインドされます。送信端末を切り替える場合は、直前の端末のセッションロックがタイムアウトするのを待つ必要があり、新規端末からも接続開始時に静止スケルトン定義を送信する必要があります。
mocopi独自プロトコルとVMCの比較
mocopi公式アプリは2種類の外部送信フォーマットに対応しています。使用するソース形式は送信側のフォーマット設定と一致させてください:
| アプリ側送信フォーマット | Persona側選択ソース | 既定ポート |
|---|---|---|
| mocopi (UDP) | mocopi | 12351 |
| VMC | VMCプロトコル | 39539 |
独自プロトコルを利用すると追加の中継アプリを起動する必要がありません。すでにVSeeFaceなどを介してmocopiをVMC形式へ変換して利用している環境であれば、その構成のままVMCソースと個別に併用することも可能です。
ポーズとボーンのマッピング
mocopiのストリームには27箇所のジョイントデータが含まれます。Personaは各ジョイントの現在方向と静止スケルトン時の方向の差分を算出し、VRMの正規化ヒューマノイドボーンにおけるローカル回転へと変換します。この処理により演者自身の静止姿勢の個体差が相殺され、実際の動作変化のみが抽出されます。VRM仕様で直接対応するボーンが存在しないノードを含め、27箇所すべてのジョイントがリターゲティング計算に参加するため、体幹部や頸部の微細なニュアンスも欠落することなく保持されます。VRMモデル側に任意のヒューマノイドボーンが欠けている場合、その回転量は階層構造上の直近の子ボーンへと自動的に引き継がれます。
並進移動(位置移動)は腰(Hips)の座標のみを取得します。その他のジョイントの位置差分は演者自身の身体プロポーションに依存するため、アバターモデル側には直接適用されません。Personaは受信した最初の腰座標をワールド原点とし、スケルトン定義が更新された場合や接続断が発生した場合は原点を自動的に再取得します。
本リターゲティングは関節の回転角に基づく制御であり、インバースキネマティクス(IK)計算は含みません。脚上げやしゃがみ動作は関節角度に忠実に再現されますが、足元の床面接地吸着処理は行われません。
フェイストラッキングが頭部および頸部を駆動している間は、それらの回転制御においてフェイストラッキングが優先されます。視線移動および顎の開閉は常にフェイスおよび表情トラッキング側で制御されます。動作のスムージング処理、通信途絶時のポーズ保持、トラッキング停止時の待機ポーズへのスムーズなイージング復帰などの機能は、VMCと共通のポーズ駆動エンジンによって処理されます。
mocopiセンサーは指の動作に対応していません。アバターの手をウェブカメラトラッキングに割り当てることで、mocopiによる肩や肘の回転の上に手首および指のトラッキングを重ねて合成できます。指のみモードを指定した場合、手首の回転制御権はmocopi側に維持されます。
最終更新日:2026年10月11日