レイヤー一覧で自分のモデルを選択すると、モデル設定のバージョンセクションでモデルのファイルをバージョンとして保存できます。任意の2つのバージョンを比較したり、特定のファイルだけを元に戻したり、モデル全体を前のバージョンに切り替えたり、バージョンをZIPとして書き出したりできます。Cubism Editorで書き出し直す前や、物理演算・パラメータの割り当てを調整する前にバージョンを保存しておけば、問題が起きてもすぐに戻せます。
バージョン履歴はモデルごとに有効にする機能で、既定ではオフです。同梱モデルおよびカタログからダウンロードしたモデルはアプリ側で管理されるため、バージョンセクションは表示されません。
バージョンを残す
バージョンセクションのバージョンを残すをオンにすると、すぐに最初のバージョンが保存されます(一覧では「履歴の開始」と表示)。モデルのファイルがディスク上に存在しない場合はオンにできません。また、WindowsのUNCネットワーク共有パス(\\server\share)や、macOS / Linuxで名前にバックスラッシュを含むフォルダーなど、Personaが正常に読み取れないフォルダーも、空の初期バージョンが作られるのを防ぐため拒否されます。
オフにすると記録が一時停止するだけで、保存済みのバージョンはそのまま残ります(セクションには保存済みの履歴と表示)。再びオンにすると、その間に加えられた変更が未保存の変更として表示されます。
履歴の行には使用中のディスク容量が表示され、メニューから履歴フォルダを表示と履歴を削除…を選択できます。履歴を削除…を選ぶと、そのモデルのすべてのバージョンがゴミ箱に移動されてバージョン履歴がオフになりますが、モデル自体のファイルはそのまま残ります。
バージョンに含まれるファイル
| 形式 | 含まれるファイル |
|---|---|
| Live2D | .model3.jsonとそれが読み込むすべてのファイル(moc3、テクスチャ、物理演算、表情、モーション。モデル設定で宣言されていない単体の.exp3.json / .motion3.jsonやモーション音声も含む)、および.persona.json、.vtube.json、.live.json、VTube Studioのアイコン、モデルのサムネイル |
| VRM | .vrmファイル、.persona.json、およびモデルのサムネイル |
保存対象になるのはモデルフォルダー内の通常のモデルファイルのみです。書き出したファイルの横に置かれたPSDや.cmo3などの制作ファイル、フォルダー外への参照、シンボリックリンクは含まれません。各バージョンにはmoc3やテクスチャを含むファイル全体が保存されるため、書き出し直しに失敗しても元に戻せます。変更のないファイルはバージョン間で共有されるため、余分な容量を消費しません。
バージョンを保存
バージョンは手動で操作したときにのみ保存され、定期的・自動的に保存されることはありません。ディスク上のファイルが現在のバージョンと異なると、セクションに未保存の変更の行が表示されます。バージョンを保存…をクリックするとスナップショットが保存されます。ダイアログの名前には初期値(「バージョン3」など)があらかじめ入力されており、メモは任意です。同じモデル内で重複する名前は使用できません(大文字・小文字を区別しません)。
未保存の変更
未保存の変更の行には、現在のバージョンから変更されたファイルの数が表示されます。タイトルをクリックするか、メニューの変更点を表示…を選ぶと変更内容を確認できます。変更を破棄…を選ぶと、ファイルを現在のバージョンに戻してモデルを再読み込みします(この操作は元に戻せません)。
- Persona内で行った変更(パラメータの割り当て、ショートカット、モデル全体の移動、表情エディター、記録・編集したモーションなど)は、すぐに未保存の変更として反映されます。
- VTube Studio、テキストエディター、Cubism Editorなどの外部ツールで変更されたファイルは、Personaのいずれかのウィンドウにフォーカスが戻った時点で検出されます。
- 表情のオン・オフはファイルの変更として扱われません。表情ショートカットを使うと
.vtube.jsonや.persona.json内の現在の表情状態が更新されますが、バージョン履歴ではその項目を無視します。バージョンの切り替えやファイルの復元を行っても、現在オンになっている表情はそのまま維持されます。
バージョン一覧
バージョンは日付ごと(「今日」「昨日」または日付)にグループ化され、新しい順に50件ずつ表示されます。古いバージョンを表示をクリックすると続きを読み込みます。
- 名前のないバージョンは、保存方法に応じて「履歴の開始」「保存したバージョン」「未保存の変更のバックアップ」と表示されます。外部のGitツールで作成されたコミットは、そのコミットメッセージが表示されます。
- 名前付きのバージョンはブックマークアイコン付きの太字で表示され、下にメモが表示されます。
- 現在バッジは、現在のディスク上のファイルのベースになっているバージョンを示します。その後ファイルが編集されても、この表示は変わりません。
各バージョンのメニューからは、変更点を表示…、ディスク上のファイルと比較…、このバージョンに切り替える…、このバージョンに名前を付ける…(名前付きの場合は名前を変更…と名前を削除)、ZIPとして書き出す…を実行できます。
Personaが個別のバージョンを上書き・整理・削除したり、Gitの履歴を書き換えたりすることはありません。履歴を整理して容量を空ける場合は、履歴を削除…で履歴全体を削除します。
バージョンを比較
一覧のバージョンをクリックする(または変更点を表示…を選ぶ)とバージョンを比較ダイアログが開き、1つ前のバージョンからの変更点が表示されます。比較元と比較先で任意の2つのバージョン、またはディスク上のファイルを選択して比較できます。
- 左側のファイルツリーには差分のあるファイルが追加・変更・削除のラベル付きで表示されます。変更のないファイルを表示をオンにすると、変更のないファイルも一覧に表示されます。ファイルツリーの右端をドラッグすると幅を調整できます。
- テキストファイル(最大4 MiB)は統合表示または左右に分割で単語単位の差分を表示します。画像(最大32 MiB)は並べて表示またはスワイプで比較できます。その他のファイルやサイズ上限を超えるファイルは、ファイルサイズのみ比較します。
- 現在オンになっている表情の状態だけが異なる設定ファイルは、変更なしとして扱われます。
ファイルを元に戻す
比較の片側がディスク上のファイルのとき、ファイルにチェックを入れて選択したファイルを元に戻す…をクリックすると、選択したファイルだけをもう一方のバージョンの内容に戻し、モデルを再読み込みします。復元したファイルは新しくバージョンを保存するまで未保存の変更として扱われるため、古い物理演算ファイルを試すだけでバージョンが増えることはありません。選択したファイルに未保存の変更がある場合は、先に保存するか保存しないかを確認するダイアログが表示されます。
バージョンの切り替え
このバージョンに切り替える…を選ぶと、モデルのすべてのファイルをそのバージョンの内容に置き換えてモデルを再読み込みします。未保存の変更がある場合は、切り替え前に確認が表示されます。
| 選択肢 | 結果 |
|---|---|
| 保存 | すべての未保存の変更を先に1つのバージョン(「未保存の変更のバックアップ」)として保存 |
| 保存しない | 上書きされる変更を破棄 |
バージョンを切り替えても一覧に新しい項目は追加されず、切り替え先のバージョンがそのまま現在になります。そのため、比較のためにバージョンを行き来しても履歴が増えることはありません。
- 切り替え先のバージョンに存在しないファイルは直接削除されず、ゴミ箱に移動されます。ゴミ箱に移動できない場合は、ファイルの書き込みを行う前に切り替えを中止します。
- 読み取り専用など、書き込めないファイルが1つでもある場合は切り替え全体が中止され、どのファイルも変更されません。
- 同じフォルダーから登録された別のモデルが使用しているファイルは削除されません。
ZIPとして書き出す
ZIPとして書き出す…を選ぶと、指定したバージョンのファイルをモデル名のフォルダーにまとめてZIPファイルとして書き出します(ファイルのタイムスタンプはそのバージョンの保存日時になります)。ZIPにはモデルのファイルのみが含まれ、バージョン履歴は含まれません。モデルフォルダー内のディレクトリリンクは保持されないため、リンク経由でテクスチャを読み込んでいる場合は展開後にリンクを作成し直してください。
履歴の保存場所
各モデルの履歴は設定フォルダー内のhistory/<モデル ID>/に保存され、モデルフォルダーの中に.gitフォルダーが作られることはありません。クライアントへの納品用ZIPやクラウド同期フォルダー、あるいはすでに自身のGitリポジトリで管理しているモデルフォルダーにも影響しません。
履歴はPersona内蔵のGit実装によって管理される標準的なGitリポジトリのため、Gitを別途インストールする必要がなく、任意のGitツールからそのまま参照できます。
git --git-dir ~/.laplace/persona/history/<モデル ID> log- Personaはプッシュ、フェッチ、クローンを一切行わず、ネットワーク通信も発生しません。必要に応じて手動でGitからリモートへプッシュでき、履歴が書き換えられることもないため安全に管理できます。
- コミットの作成者名は
LAPLACE Persona(メールアドレスは空)に固定されており、本名が含まれやすいOSのアカウント名は使用されません。変更したい場合は、対象リポジトリのGit設定でuser.nameを指定してください。 - 名前付きのバージョンは注釈付きタグ(annotated tag)として保存され、Gitツール上でもタグとして表示されます。
- 外部のGitツールで操作途中の状態(ステージ済みのファイル、未完了のマージやリベース、ブランチ未チェックアウト状態など)のままになっている場合、Personaは警告を表示し、そのツール側で操作を完了または中止するまで保存と切り替えを一時停止します。
モデルの移動と再追加
- モデルフォルダーを移動した場合は、場所を指定…で移動先のパスを指定すればこれまでの履歴がそのまま引き継がれます。
- インベントリから除外でインベントリから削除したモデルを後から再登録すると新しいモデルIDが割り当てられますが、バージョンを残すをオンにした際、同じフォルダーとエントリーファイルに対する既存の履歴が自動的に引き継がれます。
プラグインAPIとMCP
プラグインAPIからは、バージョン履歴のオン・オフ、バージョンの一覧取得・保存・命名・比較・切り替え、ファイルの復元、および履歴変更イベントの購読が可能です。UIでの操作と同様に、未保存の変更を上書きする切り替えや復元を行う際は、保存するか破棄するかを明示的に指定する必要があります。MCPサーバーはlist_versions、save_version、switch_versionを提供しており、AIアシスタントがモデルを編集する前にバックアップのバージョンを保存したり、未保存の変更がある状態で切り替える前に確認を求めたりできます。なお、バージョン履歴自体の有効化はアプリ上からユーザー自身が行う必要があり、AIアシスタントからはオンにできません。
最終更新日:2026年11月3日